作られる期間は馬が出産を終えた初夏から9月頃までの、搾乳可能な二ヶ月程だけである。その他の季節では馬乳が取れない他、常温発酵させるための温度に達しない。
馬から一度に搾乳できるのは200ミリリットル程度である。馬の搾乳は容易ではないが、子馬にまず吸わせて親馬を安心させることで乳汁分泌を引き起こさせ、途中から人間が横取りする。一日6~7回に分けて採取した馬乳に、前日残しておいた馬乳酒をスターターとして加え、ひたすら攪拌する。数千回、時には1万回もかきまぜ、一晩置くと出来上がる。2・3日この作業を繰り返すとより美味しいものが出来る。この時の容器は牛の皮や胃で出来たフフルという袋が良いとされるが、昨今ではポリ容器などで作る家庭も多い。フフルを容器にする作り方は袋を力強く押し潰し撹拌させる。ポリ容器ではこの方法が取れないため、激しくシェイクさせる作り方を行う。この調理容器の世代交代は発酵に与る菌種の交代を招く可能性が指摘されている。牛乳を促成発酵させた市販のスターターを使う方法を取る家庭も増えている。モンゴルの主婦は短い夏の間、睡眠時間を削ってでもこの作業に追われるという。
シーズンの終わりには残りをフェルトに染み込ませ、翌年の種菌として保存する。
馬乳酒には結核やウイルス性肺炎といった呼吸器系、また胃炎、胃潰瘍、腸炎といった消化器系、さらには糖尿病や高血圧といった生活習慣病に対して効果があるとされ、モンゴルでは各地に馬乳酒を用いた伝統治療院がある。美容の為、また虫刺されなどに塗布して外用することもある。
北京農業大学の研究では、馬乳酒には12種類の人体必須微量元素、18種類のアミノ酸、数種類のビタミン群が含まれていた。国立民俗学博物館の小長谷助教授の実験では、被験者に一週間馬乳酒を飲ませ続けた結果、血中総コレステロールは平均10%、中性脂肪は平均20%下がったという。馬乳に含まれる蛋白質がアミノ酸に分解され、血圧安定の効果があるという。また、大量の乳酸菌を摂取することになる為、腸内環境の改善、老廃物の排泄といった効果もある。さらには牛乳同様カルシウムが豊富である為、骨折や骨粗しょう症の改善、妊産婦の栄養補給や乳の出を促進するという。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
馬乳酒のような飲み物があることは知りませんでした。
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